営業部は、ホームセンターやディスカウントショップ、レンタルショップ、スーパーマーケット、衣料店など、店舗の業種業態別でお客様の担当セクションが分かれています。私はドラッグストア・調剤薬局のお客様を担当しています。担当のドラッグストアは全国にチェーン展開されており、１年間で約100店舗の新規オープン店や改装店の設計・施工を計画されています。私の仕事は、新規店や改装店が開店するまでの総合スケジュール管理で、店舗設計から施工、そして什器やゴンドラなどの各種設備の設計・施工・設置、もちろん電気・空調工事までを含んだ日程調整を行います。店舗づくりに関わるすべてのメーカーや関係者に手際良く連絡して、手配を進めていく司令塔のような業務で責任は重大です。開店日はマストなので、遅れないようにムリなく効率的に業務が進行できるような指揮を取ることはプレッシャーである反面、大きな励みとなっています。
自分の成長を振り返ると、１物件を総合的に動かすスケジュール管理のスキルが身についたと思います。設計、施工、設備、搬入のさまざまな工程を日程表に落とし込む作業はかなりの手間がかかるだけでなく、現実的に実働が可能かどうかの見直しも必要です。大規模な案件の日程も組めるようになり、メンタル的な自信や度胸を現場で学びながら磨かれたような気がします。私がこの業界で仕事がしたいと思った理由は、何もない空間から店舗が完成していく工程に興味があったから。私たちが普段見かけるのは、すでに多くの商材が並び売り買いが行われている完成された店舗です。何もない空っぽの状態から、日ごとに什器が並び商品が収められ、少しずつ店舗へと仕上がっていく様子を現場管理として目撃していく、私たちの仕事だから見ることのできる舞台裏の世界。完成するまでの工程や進捗を見渡せる仕事に携わることができて、とても幸せに感じています。
根気強い人が、この業界に向いていると思います。外部の人たちと接する機会の多い営業職は、その分学ぶことも多いため、好奇心が旺盛で興味や関心の高い人は、大きなステップアップが期待できます。
